2024/08/31 17:15

フルーツオブザルームは、カジュアルウェアのブランドとして世界的に有名で、特にTシャツの品質で知られています。

この記事では、1992年から2003年までの間にフルーツオブザルームのTシャツタグがどのように進化してきたのかを見ていきます。この期間は、製造技術や市場の変化が反映され、タグデザインの進化が顕著に見られる時期です。ヴィンテージTシャツコレクターにとって、タグは製品の年代やオリジナリティを知る手がかりとなります。


1992年:クラシックなデザイン

1992年のタグは、シンプルでありながらも鮮やかな果物のロゴが特徴的です。

「100% Cotton Preshrunk」という文言が目立ち、品質の高さをアピールしています。この時期は、アメリカ製が主流で、ヴィンテージTシャツとして非常に人気の高い年代です。


1993年:BESTシリーズの登場

1993年には、50%コットンと50%ポリエステルの混紡素材を使用した「BEST」シリーズのタグが登場しました。ブラックのタグにシンプルなデザインが特徴で、アメリカ製の品質が強調されています。


1995年:青色タグと製造地の変化

1995年には、青色のタグが導入され、デザインに若干の変化が見られます。この年にはエルサルバドルでの製造が行われるようになり、アメリカ国外での製造が広がり始めたことがわかります。


1997年:多様なラインナップの展開

1997年には、「Heavy Cotton」と「BEST」の両方のラインナップが展開され、タグにもそれぞれのラインを示す文言が追加されました。また、製造地はホンジュラスやメキシコに移行しつつあり、フルーツオブザルームのグローバル展開が進んでいます。


1998年:Lofteezの登場

1998年には、「Lofteez」という新しいラインが登場しました。このタグはシンプルでありながらも、軽量で快適な着心地を強調するための工夫が施されています。製造地はエルサルバドルやメキシコで、タグの素材や印刷技術にも変化が見られます。


1999年〜2003年:定番化と多国籍展開

1999年以降、フルーツオブザルームのタグはより一層シンプルで機能的なデザインに進化しました。「BEST」シリーズや「Heavy Cotton」シリーズが定番となり、製造地も多国籍展開が進みました。2000年以降は、アメリカ国内だけでなく、中央アメリカやアジアでの生産が増加し、その結果、タグのデザインも地域ごとに微妙に異なるバリエーションが登場しました。


まとめ

1992年から2003年にかけて、フルーツオブザルームのTシャツタグは、ブランドの成長とともに大きな進化を遂げました。

この時期のタグデザインは、製造地や使用素材の変化を反映しており、ヴィンテージTシャツの価値を見極める際には重要な要素となります。

特に「BEST」や「Heavy Cotton」などのシリーズは、コレクターにとって高い評価を得ており、タグの違いを知ることは、そのTシャツが持つ歴史や価値を理解する助けになります。